TOMMY STYLE

日々感じたことを綴ります。

経済を見る3つの目

昨日読み終わりました経済を見る3つの目 (日経文庫)

本日は簡単に要約と総評をしていきたいと思います。
 
まず筆者は経済を見る上で大事な目として、「鳥の目」「虫の目」「魚の目」を主張しています。
そこで、それぞれについて見ていきます。
 

鳥の目 -マクロの目-

経済をマクロに、より大局的に捉えて理解する為には鳥の目を養う必要があります。
その為には、無敵の6つ道具として以下の基本的な指標について強くなるべきだと主張しています。
これらについて1つでも未知なるものがある方は、危機感を持った方がいいと思います。
本書では、著者がそれぞれの用語について分かり易く明快に説明していますので、経済学に疎い私でも十分理解できました。
また、これらの経済的な指標について理解を深めるとともに、日々の動きについても敏感になる必要があり、そのバランスが重要であるとのことです。
 

虫の目 -ミクロの目-

経済を見る際には、実際の現場をしっかりと理解する力が求められます。
本書ではそうしたミクロの視点について、様々な事例を取り上げながら、経済を多面的に見る重要性を説いています。
具体例としては、福島第一原発事故以降、見直しが検討されている日本の電力事情を挙げ、需要と供給で価格が決まる経済の原則を適用するよう主張しています。
というのも、日本では電力会社がほぼ独占的に発電から送電、供給まで全てを一貫して行っており、本来の価格形成とはかけ離れている現状があるからです。これは世界的に見ても珍しく、欧米では規制改革が進められ、電力の自由競争が進んでいます。
小売の自由化や発送分離などの規制改革を推し進め、需要を調整していくことが日本には長らく欠けていた視点かもしれないと筆者は述べています。
こうした事例を細かく見ていくことによって、経済全体が見えてくるのだと思います。
 

魚の目 -潮目を読む目-

潮目を読むには3つのポイントがあり、
  • 長期のトレンドを読み取ること
  • 過去からの大きな流れを意識すること
  • いま実際に起こっている変化のツボを押さえること
ということです。
 

 

経済を見る3つの目 (日経文庫)

経済を見る3つの目 (日経文庫)